脚立・足場台・踏台の違いとは?──正しく選んで安全・効率アップ!

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ピカイチ

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建設現場や家庭でのDIY、工場や倉庫での作業など、高い場所で作業を行う際に欠かせない道具といえば、「脚立」「足場台」「踏台」です。これらは一見似ているようでいて、それぞれ用途や構造に違いがあります。間違った選定は作業効率の低下や事故の原因にもなりかねません。そこで本コラムでは、それぞれの製品の特徴と適切な使用シーンについて詳しく解説します。


【脚立】──高さのある場所での作業に最適

特長

脚立は、A字型に開いて自立可能な構造が特長で、高所作業に適したツールです。作業可能な踏ざんに登ることで、2メートル以上の作業高も確保できるモデルが多く、両手を使った作業も可能です。アルミ製の軽量タイプが主流で、持ち運びやすさと耐久性を兼ね備えています。

主な用途

・工場や店舗での天井付近の施工
・屋内外での清掃や塗装など

選定時のポイント

・対象物(仕様)と作業高さのバランス
・使用場所の広さ(開脚スペースが必要)
・収納性(折りたたみ機構など)

・脚部の伸縮機構(段差対応の有無)


【足場台】──作業スペースの広さと安定性が魅力

特長

足場台は、天板が広く、複数歩分の作業スペースがあるのが最大の特長です。脚立に比べて天板が水平で長く、塗装や外壁工事など、広範囲にわたる作業に向いています。手すりやエリアガードを取付けできるタイプもあり、安全性も高いです。

主な用途

・塗装や外壁補修、内装工事など広範囲の作業
・荷物の積み下ろし作業
・屋根の軒下作業や低めの天井工事

選定時のポイント

・天板面積(天板の長さと幅)
・天板の高さ(必要な作業高の確保)
・脚部の伸縮機構(段差対応の有無)


【踏台】──家庭用から軽作業まで、手軽さが魅力

特長

踏台は、脚立に属しますが、800㎜以上であっても天板に乗れる構造にしたツールです。コンパクトで軽量なため、家庭内での使用に非常に適しており、キッチンや収納棚へのアクセスに使われます。

主な用途

・照明の交換など家庭内の簡易作業
・店頭での商品陳列・整理
・軽作業

選定時のポイント

・段数(作業高さの確認)
・収納性やデザイン性(家庭内設置を考慮)


まとめ:作業内容に応じた最適な選定が、安全と効率のカギ

脚立・足場台・踏台は、すべて「高所作業時に活躍する製品」ですが、それぞれ明確に異なる役割を持っています。脚立は高さを重視した作業に、足場台は広さと安定性が必要な作業に、踏台は手軽さと家庭内での使い勝手に優れています。

作業現場の安全性を高めるためには、用途に応じて正しく選ぶことが重要です。

安全で快適な作業環境を整えるために、ぜひ適切な道具選びを意識してみてください。

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